docomo、au、SoftBankの3キャリアが作った+メッセージ（読み方はプラスメッセージ？）というアプリが2018年5月9日から提供開始されるらしい。
この+メッセージというアプリ、ナニモノなのか？めちゃくちゃ簡単に説明すると、電話番号だけでメッセージを送れるLINEのようなものです。
今までもSMSという電話番号だけでメールを送る機能はあったのですが、送れる文字数が少なかったりと、本当に緊急の場合ぐらいしか使う機会はなかったのではないでしょうか？
例えば、ネットショップ運営者が迷惑メール設定したままのメールアドレスで注文してメールが届かなかった時の逆ギレメールへの返信等。
とにかく、この+メッセージはvsLINEとしてのアプリだと考えられるが、ハッキリ言って普及は難しいと思う。
目次
+メッセージが普及しない理由その1 電話番号で繋がりたくない
LINEの爆発的な普及はアカウントさえ作っておけば、相手に電話番号を知らせることなくQRコードやふるふるで簡単に友達になれる点だと思う。
従来であれば、長い長いキャリアメールアドレスを教えあう必要があったのだが、これらの手間が一気に省けたのだ。
そして、誰も飲み屋で知り合った人に気軽に電話番号なんか教えたくない。
+メッセージが普及しない理由その2 格安SIMに対応していない
+メッセージの致命的な欠点が格安SIM（MVNO）利用者には開放しないということである。ハッキリ言ってバカなのか？とさえ思える。
↑この図はMMD研究所よりお借りした2018年3月時点での格安SIM利用者数データ。
約14%が格安SIMに移行しているのだ。
格安SIMって本当にスマホ料金が超格安になるので、おそらく今から蜘蛛の子散らした状態で広がっていくと考えられる。家族4人で年間20万円節約できるとなれば誰だって格安SIMに移行したくなるだろう。
これからの時代、SMSとかSNSとかメールやLINEがよくわかっていないいわゆる情弱と言われている層ばかりが大手3キャリアに残っていくという流れになる。
そんな時代に情報強者で、アーリーアダプターの格安SIMユーザー層を省くというのは愚の骨頂。
+メッセージが普及しない理由その3 無料通話機能がない
LINEにあって+メッセージに無いもの、ズバリ無料通話である。LINEも当初は通話品質がボロボロだったが、ここ2年ぐらいでかなり品質がよくなった。自分はほぼ全ての通話はLINEとFacebookメッセンジャーの無料通話である。
これがないというのは本当に致命的だと思う。
そして、今までのSMSが有料だったことを考えると、+メッセージももしかしたら1通送信するごとに送信料が発生する可能性もある。
+メッセージが普及しない理由その4 LINEから移行する理由がない
ほとんどのユーザーがLINEで満足しているのではないだろうか。
送信取り消し機能も実装されたので誤爆がなくなったw
スタンプを購入しているユーザーも多いと思うので、それらを捨ててまで+メッセージに移行する理由が全く見つからないのだ。
そもそも、周り（友人、知人、仕事周り）のユーザーが+メッセージを使ってくれなかったら誰も使わない。テレビCMばんばん流れると思うが、テレビなんて見てるのはそもそも情弱だ。
上記の理由により、情弱周りの小さなコミュニティーで小さい広がり程度はあるかも知れないが、LINEやFacebookメッセンジャーといった先行者には絶対勝てないと思う。
